ベースボールは19世紀にアメリカで発祥し、日本に伝承され野球と言う名称がつき栄えました。アメリカではメジャーリーグ、日本では日本プロ野球としてエンターテイメントとして栄え、今日に至っています。現在では、世界国別対抗の大会としてワールドベースボールクラシックが開催されています。
このような発展を遂げた野球ですが、国により重視すべきポイントが異なるため、それぞれの国に応じたスタイルが確立されています。日米のスタイルの違いについて以下で述べていきます。
まずは、アメリカです。メジャーリーグが開催されている国で各国から有能な選手が集まる世界一のリーグです。ここでは、原点である打撃のパワーや守備範囲の広さや肩の強さ、投手では球の速さや制球力が重視されます。現に、打者の指標としてはopsという出塁率+長打率の数字が重視され活躍するためにはパワーが不可欠です。
一方で、日本ではチームプレーが重視されます。投球には一球ずつの配球の根拠が問われ、守備位置にも影響します。打撃にはバントやエンドランなどの作戦により塁を進めるための戦術が求められます。パワーのない体形であることから戦略により効率的な得点や失点を防ぐ手立てを重視した結果です。
このようなスタイルの違いはありますが、日米は切磋琢磨して力を向上させています。これまで、ワールドベースボールクラシックは4回開催されましたが、第1回大会、第2回大会は日本が、第4回大会はアメリカが優勝しました。スタイルの違いはありますが間違いなく世界2強と言える両国です。今後の発展にも期待したいです。